(1)治療の必要ない房室ブロック
房室ブロックとは心房から心室へ信号の伝わりが遅い状態です。房室ブロックには(1)治療の必要のない房室ブロック、(2)治療の必要な房室ブロックの2種類があります。
(1)治療の必要のない房室ブロック:
・I度房室ブロック:PR延長、QRS波欠落なし
・Mobitz I型(Wenckebach型)房室ブロック:次第にPR延長、QRS波欠落
副交感神経の亢進が原因と言われており、治療の必要はありません。
(2)治療の必要な房室ブロック
(2)治療の必要な房室ブロック:高度房室ブロック
・Mobitz II型房室ブロック:PR延長なし、突然QRS波欠落
・III度房室ブロック(完全房室ブロック):房室解離
器質的伝導障害が原因で、可逆的原因を精査します。治療は「不整脈の非薬物治療ガイドライン」に従います。