高血圧

高血圧とは?

血圧

高血圧は冠動脈疾患の危険因子です。「高血圧治療ガイドライン」では家庭血圧で140/90mmHgを認める場合、高血圧の診断です。家庭血圧が不明な場合は家庭血圧の測定から開始します。

血圧を下げる方法は、禁煙、食事、運動、節酒、降圧薬の5種類です。血圧コントロール出来れば方法は何でもOKです。

アメリカの「SPRINT試験」(2017年)の結果、降圧目標は120/80mmHg未満が良いというデータが発表されました。

・禁煙は喫煙者の最も有効な降圧方法です。
・減塩は一日6g未満目標です。胡椒、山葵、唐辛子、山椒、大蒜、生姜等、塩分が含まれていなければ味付けは自由です。
・運動は有酸素運動、毎日30分以上または週3日以上が目標です。ただし、高リスク例では冠動脈疾患、大動脈疾患、脳血管疾患の有無を評価してからの運動開始が安全です。
・節酒は適量で血圧低下、適量以上で血圧上昇です。適量の目安はアルコール換算で男性20-30g未満、女性10-20g未満です。

高血圧の治療と同時に、必要に応じて冠動脈CT、心エコー、頸動脈エコー、大動脈CT、頭部MRI等によって血管の状態を評価します。

降圧薬

降圧薬にはカルシウム拮抗薬、ACE阻害薬/ARB、β遮断薬、利尿薬、その他の降圧薬があります。病態に応じて使い分けます。

・カルシウム拮抗薬:アムロジン(アムロジピン)、アダラート(ニフェジピン)、他
・ACE阻害薬:レニベース(エナラプリル)、他
・ARB:アジルバ(アジルサルタン)、オルメテック(オルメサルタン)、他
・β遮断薬:アーチスト(カルベジロール)、他
・利尿薬:フルイトラン(トリクロルメチアジド)、他
・その他の降圧薬、ラジレス(アリスキレン)、アルダクトン(スピロノラクトン)、セララ(エプレレノン)、他

スペインの「Hygia Chronotherapy 試験」(2019年)の結果、降圧薬の内服は夜が良いというデータが発表されました。

二次性高血圧

二次性高血圧とは他の原因があって結果として血圧高値の状態です。

高血圧全体の約10%です。具体的には睡眠時無呼吸症候群、原発性アルドステロン症、高レニン血症、褐色細胞腫、甲状腺機能異常、腎血管性、薬剤性等があります。

二次性高血圧のスクリーニングを行うきっかけは、初診時(必要に応じて)、若年の高血圧、高血圧の濃厚な家族歴、重度の高血圧、変動の激しい高血圧、早朝高血圧、治療抵抗性高血圧等です。

通常の高血圧で説明の付かない場合、治療方針が大きく変わる可能性もあるため二次性高血圧の鑑別は重要です。