高血圧

高血圧とは?

血圧

高血圧は冠動脈疾患の危険因子です。
「高血圧治療ガイドライン」では家庭血圧で140/90mmHg以上を認める場合、高血圧の診断です。

家庭血圧が不明な場合は家庭血圧の測定から開始します。

二次性高血圧の可能性を疑う場合はスクリーニング検査を実施します。

治療目標値は130/85未満、理想は120/80未満です。

血圧を下げる方法は、禁煙、食事、運動、節酒、生活習慣、降圧薬です。
・禁煙は喫煙者の最も有効な降圧方法です。
・減塩は一日6g未満目標です。胡椒、山葵、唐辛子、山椒、大蒜、生姜等、塩分が含まれていなければ味付けは自由です。塩分摂取量の可視化には「あすけん」が有用です。
・運動は有酸素運動、毎日30分以上または週3日以上が目標です。ただし、高リスク例では冠動脈疾患、大動脈疾患、脳血管疾患の有無を評価してからの運動開始が安全です。
・節酒は適量で血圧低下、適量以上で血圧上昇です。適量の目安はアルコール換算で男性20-30g未満、女性10-20g未満です。
・その他、ストレス管理、十分な睡眠、規則正しい生活等も大切です。

高血圧の治療と同時に、必要に応じて冠動脈CT、心エコー、頸動脈エコー、大動脈CT、頭部MRI等によって血管の状態を評価します。

二次性高血圧のスクリーニングも大切です。

降圧薬

・カルシウム拮抗薬:アムロジン(アムロジピン)、アダラート(ニフェジピン)、他
・アンギオテンシン受容体阻害薬:アジルバ(アジルサルタン)、オルメテック(オルメサルタン)、他
・ACE阻害薬:レニベース(エナラプリル)、他
・β遮断薬:アーチスト(カルベジロール)、メインテート(ビソプロロールフマル)、他
・利尿薬:フルイトラン(トリクロルメチアジド)、他
・その他の降圧薬、ラジレス(アリスキレン)、アルダクトン(スピロノラクトン)、セララ(エプレレノン)、他

2019年、ヨーロッパの「Hygia Chronotherapy」試験の結果、降圧薬の内服は夜が良いというデータが発表されました。

二次性高血圧

二次性高血圧とは特定の原因がある高血圧です。高血圧全体の10-15%前後です。

原因は多岐に渡ります。特に睡眠時無呼吸症候群、内分泌性の二次性高血圧は珍しくありません。
1、睡眠時無呼吸症候群
2、内分泌性(レニン、アルドステロン、カテコラミン、コルチゾール、甲状腺機能、副甲状腺機能、性ホルモン)
3、腎血管性(腎動脈狭窄症)
4、薬剤性高血圧(サプリメント、漢方、健康食品含む)
5、その他、中枢神経性、稀な遺伝性疾患など

二次性高血圧スクリーニングは、初診時(必要に応じて)、重度高血圧、急速進行性の高血圧、若年性高血圧、変動の激しい高血圧、高血圧の濃厚な家族歴、治療抵抗性高血圧、二次性高血圧を疑った場合に実施します。

治療方針が大きく変わる可能性もあるため二次性高血圧の鑑別は大切です。