心拡大

心拡大とは?

心拡大とは胸部レントゲンにて心胸比(CTR)が50%以上に拡大している所見です。正常な心胸比は50%未満です。心拡大は心臓に対して何らかの負担が掛かると出現します。

具体的には、心不全、弁膜症、先天性心疾患、冠動脈疾患等の心疾患の場合、高血圧、急な体重変化、強度の高い運動習慣等、心臓以外が原因の場合もあります。心拡大を認めた場合、心疾患か心臓以外か、心拡大の原因を調べることが重要です。

NT-proBNP/BNPとは?

心エコー

NT-proBNP/BNPとは心機能の採血検査マーカーです。心臓から分泌されるホルモンで、心臓への負担の程度に応じて分泌されます。循環器内科にとって非常に有用な採血項目ですが、一般の健康診断では調べないため追加で検査が必要です。

NT-proBNP/BNPの上昇を認めた場合、心エコー、心臓MRI等にて原因を調べていきます。また既に心不全を診断されている場合、心不全の経過フォローのために定期的にチェックします。

心エコーとは?

心エコーとは超音波で心臓の動きを調べる検査です。

冠動脈CTが主に冠動脈の狭窄の有無と程度を評価するのに対し、心エコーは心臓の動き、弁、筋肉、機能を評価します。

利点は放射線被曝がないこと、無侵襲であること、費用が安いことから頻回の経過観察に適しています。欠点は冠動脈の情報が直接手に入らないことです。冠動脈を評価したい場合は冠動脈CTまたは心臓MRIが向いています。検査の使い分けに関しては医師へご相談ください。

心不全とは?

心不全とは様々な原因で心臓の機能が弱っている状態のことです。

原因は虚血性、高血圧、弁膜症の3つが代表的です。他に心筋症、不整脈、甲状腺機能異常、重症の貧血、薬剤性等があります。

左室駆出率(LVEF)が低下した心不全(HFrEF)、左室駆出率が保たれた心不全(HFpEF)、慢性か急性か、NYHA心機能分類、Forrester分類、Nohria-Stevenson分類、クリニカルシナリオ分類があります。

心不全の治療は原因によります。虚血性の場合は虚血の解除が優先です。薬物療法としてはACE阻害薬/ARB、MRA拮抗薬、β遮断薬、SGLT2阻害薬、利尿薬、ARNI等があります。非薬物治療は心臓再同期療法、心臓リハビリテーション、補助人工心臓(VAD)、心臓移植、緩和ケアがあります。