発作性上室頻拍の診断
発作性上室頻拍(paroxysmal supraventricular tachycardia: PSVT)とは突然始まり突然終わる特徴的な不整脈です。心拍数140-200に上昇、動悸、冷や汗、不安感、失神、前失神を伴います。確定診断は発作時の心電図記録です。何らかの方法で発作時の心電図記録補足を目指します。
・来院時心電図
・ホルター心電図
・携帯型心電図
・植込み型心電図
・電気生理学的検査
発作性上室頻拍の治療
根治治療はカテーテルアブレーション治療です。総合的に適応を相談します。
・発作頻度:年1回未満、年に1回以上、3ヶ月に1回以上
・発作持続時間:1分未満、10分以上、60分以上
・自然停止の有無:自然停止するか、停止のために救急外来受診が必要か
・根治の希望:いつ起こるかわからない不安、仕事や勉強に集中出来ない
カテーテルアブレーションをやらない場合:
・抗不整脈薬:ワソラン(ベラパミル)、サンリズム(ピルジカイニド)、他
・迷走神経刺激法:息こらえ、深呼吸、水を飲む、水に顔を付ける、胸を叩く等
・救急外来受診:アデホス(アデノシン)急速静注、除細動