心室期外収縮・上室期外収縮

心室期外収縮・上室期外収縮の精密検査

期外収縮は誰にでもある脈のずれで、多くの場合、経過観察で問題ありませんが、自覚症状、総回数、連発性、基礎疾患、他の不整脈の有無によっては精査、治療が必要です。
総回数:
・散発性(24時間総心拍数1%未満):経過観察
・頻発性(24時間総心拍数1%以上10%未満):基礎疾患精査
・多発性(24時間総心拍数10%以上):基礎疾患精査
連発性:
・単発性期外収縮、連発性期外収縮(2連発まで):経過観察
・非持続性心室頻拍(3連発以上30秒以内)、持続性心室頻拍(30秒以上):基礎疾患精査、EPS/ABL、ICD適応考慮

心室期外収縮・上室期外収縮の治療

1、生活習慣の見直し・基礎疾患精査:
・交感神経(過剰興奮)を減らす:寝不足、ストレス、喫煙、飲酒、カフェイン等
・副交感神経(リラックス)を増やす:十分な睡眠、十分な休養、適度な運動、等
・基礎疾患精査:心エコー、冠動脈CT、心臓MRI、心機能、甲状腺、血栓、睡眠検査、他

2、抗不整脈薬(交感神経過剰を軽減):メインテート、インデラル、アーチスト等
3、EPS(電気生理学的検査)・ABL(カテーテルアブレーション):連発性期外収縮に一致して強い苦痛を認め、根治を希望の場合、専門病院紹介