血栓症

血栓症とは?

血栓症とは何らかの原因で血液が固まってしまった状態です。血栓リスク因子には以下のようなものがあります。

・生活因子:喫煙、水分不足、長時間の運動不足(臥位、座位、移動)、肥満
・血栓リスク薬剤の内服:女性ホルモン関連薬(低用量ピル含む)、トラネキサム酸、他
・基礎疾患:心不全、糖尿病、不整脈、睡眠時無呼吸、血管炎、感染症、悪性腫瘍、他
・外科的因子:外傷、手術、血管内操作、骨折、麻痺、他
・血栓素因:抗リン脂質抗体症候群(抗カルジオリピン抗体、ループスアンチコアグラント)、血液凝固線溶系(プロテインC、プロテインS、アンチトロンビン等)異常、他

血栓マーカー「Dダイマー」上昇時の治療方針

体内に血栓がある場合、採血検査にて血栓マーカー「Dダイマー」が上昇します。Dダイマー値と治療方針は以下の通りです。

・Dダイマー値1.0以下:正常
・Dダイマー値1.0以上:微小血栓の疑い、上記血栓リスク因子を改善後、再検査
・Dダイマー値2.0以上:巨大血栓の疑い、高次病院紹介、血管画像検査(確定診断)、血栓溶解療法(ヘパリン、ワルファリン)、血栓除去療法の適応判断